
Intelから新しく登場した「Core Ultra 5」、気になっている人も多いんじゃないでしょうか。なんでも、Intelの新しいMeteor Lakeアーキテクチャで作られていて、性能コア、効率コア、さらに省電力効率コアまで組み合わせることで、マルチタスク性能やAI処理、電力効率がかなり良くなっている、というのがIntelの言い分ですね。デスクトップ向けにはcore ultra 5 225やcore ultra 5 245kといったモデルも登場していますが、今回は、Core Ultra 5 と Core i5 の違いの中でも、ノートPC向けの「Core Ultra 5 125H」 に特に注目して解説していきます。
一方で、我々のよく知る「Core i5」シリーズも、その信頼性からまだまだ現役バリバリ。特にi5-12500Hやi5-13500Hあたりは、普段使いからゲーム、ちょっとしたクリエイティブな作業までこなせるバランスの良さと、何よりコスパの高さで根強い人気があります。長年、ミドルレンジCPUの「鉄板」として君臨してきた実績は伊達じゃありません。
この記事では、この新しいCore Ultra 5と定番のCore i5、一体何が違い、どっちがどんな人におすすめなのか。スペックやベンチマーク、実際のゲーム性能を比べながら、とことん掘り下げていきます。この記事を読めば、Core Ultra 5とCore i5 の違いがハッキリして、あなたがゲーマーであれ、コンテンツクリエイターであれ、あるいは単に堅牢で効率的なモバイルプロセッサーを求める一般ユーザーであれ、どちらのプロセッサーが自分の要求に合っているか、より明確な全体像を掴めるはずです。
目次
Core Ultra 5とCore i5のスペックの違い
プロセッサーを選ぶ上で、性能と使い勝手に直結するコアなスペックをじっくり見るのは基本中の基本ですよね。ここでは、Intel Core Ultra 5 125H/135Hと、人気のIntel Core i5-12500H/13500Hプロセッサーの主なスペックを明らかにしていきます。
| 項目 | Intel Core Ultra 5 125H | Intel Core Ultra 5 135H | Intel Core i5-12500H | Intel Core i5-13500H |
|---|---|---|---|---|
| 合計コア数 | 14 | 14 | 12 | 14 |
| Pコア(性能コア) | 4 | 4 | 4 | 6 |
| Eコア(高効率コア) | 8 | 8 | 8 | 8 |
| LP Eコア(低消費電力Eコア) | 2 | 2 | 0 | 0 |
| 合計スレッド数 | 18 | 18 | 16 | 20 |
最大ターボ周波数 | 4.5 GHz | 4.6 GHz | 4.4 GHz | 4.5 GHz |
| キャッシュ | 18 MB | 18 MB | 16 MB | 18 MB |
| ベースパワー | 28 W | 28 W | 45 W | 45 W |
最大ターボパワー | 115 W | 115 W | 95 W | 95 W |
| GPU名 | Intel® Arc™ Graphics | Intel® Arc™ Graphics | Intel® Iris® Xe Graphics | Intel® Iris® Xe Graphics |
Xeコア / 実行ユニット | 128 | 128 | 80 | 80 |
| 最大動的周波数 | 2.2 GHz | 2.2 GHz | 1.45 GHz | 1.45 GHz |

Core i5とUltra5の違い:コア構成の特徴
Intel Core Ultra 5シリーズ(125H/135H)は、性能コア、効率コア、そして低消費電力効率コアを全部乗せした結果、14コア18スレッドという構成に落ち着いたようです。これは主に、複数のアプリを同時にガンガン使うような、ヘビーなマルチタスキングを想定した設計と言えそうですね。
対するIntel Core i5-12500Hは、4つの性能コアと8つの効率コアで合計12コア16スレッド。i5-13500Hになると、性能コアが6つに増えて合計14コア20スレッドになります。このi5-13500Hの性能コア数の多さは、CPUパワーをゴリゴリに使う重い処理では、有利に働く場面が出てくるかもしれません。
最大ターボ周波数
Intel Ultra 5 135Hの最大ターボ周波数は4.6GHzと、Ultra 5 125Hの4.5GHzよりほんの少しだけ上。これが、シングルスレッド処理がメインの作業で、ちょっとしたパフォーマンスアップにつながるわけです。i5-13500Hは最大4.5GHzで、i5-12500Hの4.4GHzと比べて、こちらもわずかながら上回っています。
キャッシュ
Core Ultra 5 125Hと135Hは、どちらも18MBのIntel® Smart Cacheを積んでいます。これが、よく使うデータや命令へのアクセスを速くしてくれる縁の下の力持ちです。Intel Core i5-12500Hは16MB、i5-13500Hは18MB。このキャッシュ容量の違いが、プロセッサーのデータアクセス速度、ひいては全体的なパフォーマンスに影響してくるわけです。
消費電力の仕様
Core Ultra 5は、ベースの消費電力が28W、最大ターボ時で115W。これは明らかに、パフォーマンスと省電力のいいとこ取りを狙った設計で、特にバッテリー持ちが命のモバイルPC向けにチューニングされているのが分かります。一方、Intel Core i5シリーズはベースで45W、最大ターボ時で95W。電力はそれなりに食いますが、その分、高いパフォーマンスを安定して出し続けることを優先した構成、と見てよさそうです。
グラフィックス性能
Intel Core Ultra 5シリーズの目玉の一つが、128基ものXeコアを積んだIntel Arc グラフィックス。これは内蔵GPUとしてはかなり強力で、ゲームやコンテンツ制作の用途でもなかなかの実力を発揮してくれそうです。Core i5シリーズが積んでいるのは、80基の実行ユニットを持つIntel Iris Xe Graphics。これも悪くはないんですが、Arc™ Graphicsと比べてしまうと、さすがにちょっと見劣りしますね。
こうして見ると、各シリーズの狙いや得意なことが浮き彫りになってきますね。Intel Core Ultra 5シリーズは、最高のパフォーマンスと最高の電力効率を両立させ、特にモバイルでの利用を強く意識したCPU。対するIntel Core i5シリーズは、そこそこの性能を求める幅広いユーザーに向けた、市場での受け入れやすさを重視したエントリー向けのCPU、といったところでしょうか。
Core Ultra 5の比較:ベンチマーク結果
このセクションでは、いくつかのベンチマークソフトを使って、Core i5-12500H/13500HとCore Ultra 5 125H/135H、この2つのシリーズをガチで比較していきます。これらのテストを見れば、実際のアプリでこれらのCPUがどんな動きをするのか、シングルコアとマルチコアの両方の性能を踏まえた上で、リアルな実力が分かるはずです。
Cinebench R23
Cinebench R23は、めちゃくちゃ細かい3DシーンをレンダリングさせてCPUの性能を測る、定番のベンチマークソフトです。シングルコアとマルチコアの性能をテストすることで、CPUが重い作業にどれだけ耐えられるかが分かります。
| プロセッサー | シングルコアスコア | マルチコアスコア |
|---|---|---|
| Intel Core Ultra 5 125H | 1733 | 14906 |
| Intel Core Ultra 5 135H | 1761 | 14932 |
| Intel Core i5-12500H | 1691 | 13342 |
| Intel Core i5-13500H | 1761 | 14341 |
- シングルコア性能では、Intel Core Ultra 5 135Hが、シングルスレッド処理が重要なタスクで、わずかながらトップに立っていますね。
- マルチコア性能では、Core Ultra 5シリーズは、より多くのコアとスレッドのおかげで、i5シリーズを上回る高い性能を見せつけています。動画の書き出しや3Dモデリングのような、マルチスレッドをフルに使うアプリでは、こちらが断然有利です。
PassMark CPU
PassMark CPUは、整数演算、浮動小数点演算、圧縮といったテストから総合スコアを出すベンチマーク。CPUの総合的な性能を評価するためによく使われます。
| プロセッサー | シングルコアスコア | マルチコアスコア |
|---|---|---|
| Intel Core Ultra 5 125H | 3526 | 22383 |
| Intel Core Ultra 5 135H | 3575 | 22822 |
| Intel Core i5-12500H | 3466 | 21117 |
| Intel Core i5-13500H | 3538 | 22689 |
総合性能では、Intel Core Ultra 5プロセッサーは、Intel Core i5プロセッサーと比較して高いスコアを叩き出しており、これは様々なタスクにおいて、より優れた総合性能を持っていることを示唆しています。
まとめると、Intel Core Ultra 5 125Hと135Hは、シングルコアとマルチコアの両方のベンチマークで、Intel Core i5-12500Hと13500Hを上回りました。というわけで、Ultra 5はコンテンツ制作、ゲーム、複雑な計算処理といった、高い性能が求められるタスクに向いていると言えます。
Intel Core Ultra 5 125H搭載ミニPCのおすすめ:GEEKOM GT1 MEGA MINI PC

- インテル最新第14世代 Core™ Ultra5-125H/Ultra9-185H CPUを搭載
- Intel Arc i-GPU(U5)、Intel® Arc™ グラフィック(U9)
- DDR5 5600MHz 32GB超高速メモリ
- 高い拡張性:メモリ最大64GB、ストレージ最大3TBまで対応
- 驚異のAIスーパーパワー
Core i5との比較:ゲーム性能はどっちが上?
ゲーム目的でCPUを選ぶなら、やっぱりフレームレートがどれくらい出るかは気になるところ。実際にCore Ultra 5 125H/135HとCore i5-12500H/13500Hで、人気ゲームを動かしたらどうなるのか。データで見ていきましょう。
実際のゲームで計測したFPS

- Cyberpunk 2077みたいなグラフィックがゴリゴリに重いゲームだと、Core Ultra 5 135Hがi5-13500Hより10FPSほど高い数値を出しています。この差は体感できるレベルでしょう。
- Call of Duty: Warzoneでも同じ傾向で、Ultra 5が90FPS超えをキープ。対戦ゲームで敵より先に動けるかどうかは、こういうところで決まってきます。
- Fortniteあたりの軽めのタイトルになると、どれも100FPS超えで快適。ただ、それでもUltra 5のほうが10~15FPS上乗せされてるのは、やっぱり内蔵GPUの実行ユニット数の差(128 vs 80)が効いてるんでしょうね。
以下の動画で、i5 と Ultra 5 の人気タイトルにおける動作比較を確認できます。
ロード時間や発熱はどう?
FPSの数字だけじゃなくて、実際にゲームしてて快適かどうかは、ロード時間や熱の問題も関係してきます。Ultra 5は18MBのキャッシュを積んでるおかげで、ゲームの起動やマップ読み込みがi5-12500H(16MB)よりちょっと速い印象。数秒の差かもしれませんが、何度もプレイしてると地味に効いてきます。
発熱に関しては、Ultra 5のほうが低消費電力Eコアを2つ追加してる分、バックグラウンド処理を効率よく回せて、結果的に熱が分散されやすい設計になってます。長時間ゲームしてても、サーマルスロットリング(熱でパフォーマンスが落ちる現象)が起きにくいのは、Ultra 5の強みと言えそう。
ゲームのジャンル別で見ると
ゲームのタイプによって、CPUに求められる性能は変わってきます。
FPS系(『Call of Duty: Warzone』とか)は、とにかくフレームレート命。Ultra 5のほうが10FPS前後高いので、撃ち合いで有利に立てる可能性は上がります。
RPG系(『Cyberpunk 2077』みたいなやつ)は、グラフィック処理とCPU処理の両方がガッツリ必要。Arc Graphicsを積んでるUltra 5のほうが、明らかに快適です。
RTS系(『StarCraft II』とか)は、マルチスレッド性能がモノを言う世界。Ultra 5は14コア18スレッド、i5-13500Hは14コア20スレッドなんで、スレッド数だけ見るとi5-13500Hが上。ただ、実際のベンチマークではUltra 5のほうがマルチコア性能高かったんで、コアの効率がいいんでしょうね。
カジュアル系やインディーゲームなら、正直どっちでも困りません。i5でも十分すぎるくらいのFPSが出ますし、この用途ならコスパ重視でi5を選ぶのもアリです。
要するに、ゲーミング性能に関しては、Core Ultra 5のほうが一枚上手。特に内蔵GPUでゲームしたいノートPCユーザーなら、Ultra 5を選んで後悔することはなさそうです。
👉より高いクラスを検討する場合は、Intel Core Ultra 9 vs i9の比較の比較も参考になります。
結論:で、結局どっちを買えばいい?
ここまで色々比較してきましたが、最後にどっちがどんな人向けなのか、ざっくりまとめておきます。
| CPU | 適している人 | 主な用途イメージ |
|---|---|---|
| Core Ultra 5 |
・性能重視 ・ノートPCでも妥協したくない人 ・将来性も見たい人 |
・ゲーム ・動画編集 ・AI活用 |
| Core i5 |
・普段使い中心 ・コスパ重視 ・安定性優先 |
・Web閲覧 ・オフィス作業 ・軽めのゲーム |
Core Ultra 5を選ぶべき人
- ノートPCでガッツリゲームしたい人は、Ultra 5一択でしょう。AAAタイトルや対戦ゲームを快適に遊びたいなら、高いFPSと優れた熱管理は必須。Arc Graphicsの128実行ユニットは、外付けGPUなしでもそこそこ戦えるレベルです。
- 動画編集や3Dレンダリングをする人も、Ultra 5のほうが幸せになれます。マルチコア性能が高いおかげで、書き出し時間が短縮されますし、複数のアプリを同時に開いてもモタつきません。特にAdobe Premiere ProやDaVinci Resolveみたいな重いソフトを使うなら、この差は大きい。
- AI系のソフトを触る人は、Ultra 5のAIアクセラレーション機能が役に立つ場面があるかも。対応してるアプリはまだ限られてますが、今後増えていくことを考えると、先行投資としてはアリです。
- 外出先でガッツリPCを使いたい人は、バッテリー持ちも重要。Ultra 5はベースパワー28Wと低めに設定されてるので、パフォーマンスを保ちつつバッテリーも長持ち。カフェで作業する時間が長い人には、これが地味に効いてきます。
Core i5を選ぶべき人
- 普段使いメインで、たまにゲームする程度なら、i5で全く問題なし。Webブラウジング、オフィスソフト、動画視聴くらいなら、i5でもオーバースペック気味です。Ultra 5の性能を持て余すくらいなら、その分安いi5を選んで、浮いたお金でメモリやストレージを増やしたほうが賢い。
- 軽めのゲームやインディーゲームがメインな人も、i5で十分。『Stardew Valley』とか『Hades』みたいなタイトルなら、i5でも余裕で60FPS超えます。コスパで選ぶなら、i5-13500Hあたりが狙い目。
- とにかく互換性と安定性重視な人は、i5のほうが安心かも。長年市場にいるシリーズなので、ソフトウェアやハードウェアとの相性問題が起きにくい。新しいUltra 5は、まだ対応が追いついてないアプリもあるかもしれません。

最終的な判断
Core Ultra 5は、性能と将来性にてんこ盛りな「攻めのCPU」。ゲーム、クリエイティブ、AI、どれをとっても高いレベルでこなせます。ただ、その分値段も高め。
Core i5は、安定とコスパのバランスが取れた「守りのCPU」。普段使いには十分すぎる性能で、価格も手頃。ライトユーザーやコスパ重視の人には、こっちのほうが向いてます。
あなたがどっちのタイプか、これで見えてきたんじゃないでしょうか。自分の使い方と予算に合わせて、後悔しない選択をしてください。






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