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2025年版購入ガイド:DDR4 vs DDR5はアップグレードする価値あり?

正直なところ、PCを買うときは誰だって最新の技術と十分なメモリを手に入れたいものです。プログラムがサクサク動く環境が理想ですよね。ただ、メモリを選ぶ段階になると、頭を悩ませることになります。結局どっちがいいんだ?DDR4かDDR5か。新世代は本当にそこまで必要なものなのか?

DDR4は約5年間、メモリの定番として君臨してきました。そして今、新世代が台頭してきています。前世代と比べて、DDR5は性能も効率もかなり向上しているとされています。本当にそうなのか、今回は性能、ゲーム体験、価格の面から詳しく検証していきます。これがDDR4対DDR5の比較です。

DDR4とDDR5の違い

DDRという言葉、最初は複雑に聞こえますが、実はそんなに難しくありません。Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memoryの略で、要は数年ごとに改良されるメモリの規格のことです。簡単に言えば、プログラムやゲームをPCで快適に動かすには、優れたDDRが必要なんです。そして今、2020年にリリースされたDDR5がその役割を担おうとしています。

DDR5がDDR4より何が優れているのか、比較で明らかにしていきます。まずは主要な比較データを押さえておきましょう。

項目
DDR4
DDR5
備考
登場年
2014年
2020年
DDR5はDDR4の6年後に登場
動作周波数 (MHz)
1600-3600
3200-8400+
DDR5は大幅に高い周波数に対応
電圧 (V)
1.2
1.1
DDR5は低電圧で効率が向上
モジュールあたりのチャンネル
1 × 64ビット
2 × 32ビット
DDR5はモジュール単位でデュアルチャンネルを採用し帯域幅が向上
モジュールあたり最大データレート
最大28.8 GB/s
最大67.2 GB/s
DDR5は最大データレートが2倍以上

DDR4の技術的な基礎

2014年にリリースされたDDR4 RAMは、10年以上にわたってメモリの最高峰でした。2020年にDDR5 RAMが登場した後も、DDR4は数年間その地位を保ち続けました。高価格と供給不足が影響して、多くのPCユーザーは引き続きDDR4を選んでいたんです。実際、DDR4はDDR3と比べて大きな性能向上をもたらし、最大3200MHzの動作周波数を1.2Vという低電圧で実現していました。

DDR5は実際に何をもたらすのか?

DDR4 vs DDR5:DDR5の本当の実力とは?

先に言っておきます。はい、スペック上ではDDR5は確かにDDR4より優れています。これまでの技術革新と同じく、DDR5も性能の向上をもたらします。過去のモデルと比べると改善幅は小さいかもしれませんが、それでも明確な違いはあります。DDR5は最大8400MHzという高い帯域幅、1.1Vでの優れた効率性、モジュールあたり2チャンネルによる並列処理の向上、そして最大67.2GB/sという高いデータレートを実現しています。

おすすめ記事:DDR5メモリの特徴とメリット:ミニPCへの影響を徹底解説!

DDR4 vs DDR5:ベンチマーク – 性能を直接比較

DDR5の約束は大きいものです。性能と帯域幅が向上し、電圧は下がり、初めてモジュール自体で制御されるようになったことで、より柔軟で効率的な運用が可能になりました。さらに個々のモジュールの密度が高まり、モジュールあたりのデータレートが2倍以上になっています。では、実際の使用環境でもそれが証明されるのか?

主要なDDR5のベンチマークを集めて、DDR4と比較してみました。結果は以下の通りです。

項目
DDR4 (3200MHz)
DDR5 (6000MHz)
性能差
メモリ帯域幅
約39.26GB/s
約68.90GB/s
+75.5%
レイテンシ
約25.2ns
約28.50ns
+13.1%
CPU性能(幾何平均)
2,174.85
2,491.10
+14.5%
Adobe Photoshop編集性能(スクリプトワークロード)
8,121
8,091
-0.4%
Adobe Premiere編集性能(スクリプトワークロード)
8,025
8,265
+3%
ゲーム性能(幾何平均)
130.17
133.44
+2.5%
ゲームFPS
99
96
+3.1%

注意:両メモリのゲームFPSは特定のタイトル、この場合はAssassin’s Creed Valhallaでテストされています。次の章では、他のタイトルのテスト結果も見ていきます。

理論上の帯域幅と実際の性能

直接比較の結果、DDR5メモリは性能向上の約束を果たしています。特にメモリ帯域幅では、現行のフラッグシップであるDDR5-6400がしっかりと差をつけています。ただ他のカテゴリを見ると、前世代との違いは当初の約束ほど大きくないことも分かります。ベンチマークテストでマイナスに目立ったのは、新世代のレイテンシがむしろ高くなっていることです。公平に言えば、約3ナノ秒の差は実際の使用ではほとんど体感できないレベルです。

マルチタスクと業務用アプリケーションのテスト

ベンチマークテストから得られたマルチタスクと業務用アプリケーションに関する知見も興味深いものです。DDR5-SSDは負荷の高いアプリケーションでの業務を大幅に改善するとされています。テストはこの主張を裏付けています。ただし、DDR4-3200との差はわずかなことが多いんです。DDR5がAdobe Premiereで3%優れている一方で、Adobe PhotoshopではわずかながらもDDR4に負けています。ここから何が分かるか?マルチタスクや業務用途では、本当に高負荷な作業でない限り、DDR5は必須ではないということです。

DDR4 vs DDR5:ゲーミング性能

ゲーミングPC用にDDR5の購入を検討しているなら、良いニュースがあります。DDR5はTechspotの実機テストで、すべてのカテゴリーで競合を上回りました。テックメディアのTechspotは新世代DDR5を合計22タイトルでテストし、前世代と比較しています。DDR5のテスト結果は以下の通りです。

解像度別のゲーム性能とフレームレート

Techspotのテストでは、DDR5はフルHD解像度で平均約4%高速で、1%ローではさらに10%も速くなりました。Star Wars Jedi: Survivor、Shadow of the Tomb Raider、The Last of Us Part Iといった負荷の高いタイトルで特に良好な結果を出しています。1440pと4K解像度でも新世代が総合勝利を収めました。ただし、Valorant、CS:GO、The Division 2といった個別タイトルでは期待外れで、前世代より全体的に遅い結果となりました。

テストから分かるのは、DDR5がゲーミングにより適しているということです。特に最新のグラフィック負荷の高いタイトルを主にプレイする場合は顕著です。ただし、古めの負荷の少ないタイトルを見ると、4%の性能優位性は薄れていきます。人気のシューターゲームでは両者が何度も互角で、DDR4の方が優れた結果を出すことも増えました。グラフィックカードに負担をかけないクラシックタイトルを好んでプレイするなら、DDR5へのアップグレードは必須ではないということです。

DDR4 vs DDR5 価格:コスト比較とコストパフォーマンス

初回リリース時、DDR5は本当に苦戦しました。新技術は高価で、ほとんど入手できず、搭載されているデバイスもごくわずかでした。DDR5搭載の一般消費者向けデバイスが登場したのは2021年末になってからです。当初の改善幅がまだ比較的小さかったこともあり、個人ユーザーの関心は控えめでした。しかしそれ以降、状況は大きく変わりました。DDR5メモリ搭載デバイスがかなり増え、技術の入手性が広がっただけでなく、価格も大幅に下がっています。場合によってはDDR5がDDR4より安く手に入ることさえあります。

例を挙げましょう。Kingston Fury Beast DDR5-6000の2×16GBは現在約130ユーロで入手可能です。一方、同等のKingston Fury Beast DDR4-3200の2×16GBは約120ユーロです。性能面でのアップグレードが現時点で絶対必要というわけではありませんが、新規購入の際にはDDR5を選ぶのは十分理にかなっています。将来への投資でもありますからね。DDR5では高負荷な新作ゲームがDDR4よりはるかにスムーズに動作しますし、次のDDR6へのアップグレードは早くても2027年です。

DDR5を選ぶべき人、DDR4で十分な人

次の2つの条件のどちらかを満たさない限り、現時点でDDR5-SSDが本当に必要とは考えにくいです。1)ハードコアゲーマーである、または2)プロとしてコンテンツ制作をしている。ゲーマーにとってDDR5が興味深くなるのは、特にCPU負荷の高いゲームやeスポーツで、わずかな性能差が決定的になる場合です。さらにDDR5は、マルチタスクやPhotoshopなどの業務用ソフトウェアでの作業で、体感できる性能向上をもたらします。

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これらの条件を満たさず、現在DDR4搭載デバイスを使っているなら、まだDDR5を気にする必要はありません。PCの使用が控えめなら、性能差はほぼ体感できないでしょう。ただし、いずれにせよ新しいハードウェアを購入するなら、DDR5技術に投資するのは理にかなっています。今後数年間でゲームの要求スペックはさらに上がり続け、DDR5は高まる要求に対応できる十分な準備が整っています。それに、DDR6世代を待つのは忍耐勝負になるかもしれません。2027年より前に一般消費者に届くことはなさそうですからね。

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まとめ:用途に合わせたメモリの選び方

初期の問題を経て、DDR5は今やメモリの業界標準として確立され、あらゆるゲーミング環境や作業環境を充実させるものになっています。DDR5はDDR4と比べてさらなる性能向上をもたらし、特に高負荷なゲーミングやプロのコンテンツ制作で違いを生みます。DDR5-SSDの価格が大幅に下がり、入手性が向上した今、投資する価値があります。ただし心配は無用です。DDR5は必須ではありません。

CPU負荷の低めなタイトルを好んでプレイする場合や、PCを控えめに使う場合は、DDR4-SSDで十分です。カジュアルゲーミングやホームオフィス用途では、PCの個別の技術要素にこだわる意味はそもそもありません。もっと重要なのは、自分のニーズに合った解決策を見つけることです。それを実現するのが、例えばGEEKOMのミニPCです。GEEKOMミニPCはDDR4とDDR5の両方を採用し、あらゆる使用シナリオに対応します。ゲーミングでも仕事でのデザイン作業でも、ホームオフィスでも、GEEKOMミニPCはあなたの要求に応えます。しかも省スペースで。

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GEEKOM JAPAN

ミニPC世界シェアのTop 3にランクインしているGEEKOMの公式ブログアカウントです。ミニPCの研究開発、生産、販売に特化しており、台湾に研究開発本部を構え、世界各国に支社を展開しています。公式ブログでは、Geekom新製品の情報や活用方法、お役立ちのテクニックなどを配信しています。

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