ESC を押して閉じます

【2024年】8万円以下で自作・完成品の低予算動画編集用PCをご紹介

 現代のインターネットは、動画コンテンツが主流となっています。TikTokは世界中で10億人以上のアクティブユーザーを抱え、YouTubeに至っては26億人もの人々が少なくとも月に1回は動画を視聴している状況です。

 このような動画消費需要の高まりに伴い、動画コンテンツクリエイターを目指す人々も増加の一途を辿っています。TikTokスタイルの動画であれば、一般的なスマートフォンでも簡単に編集することができますが、より高品質なコンテンツを制作するためにはパソコンが必要不可欠となります。

 では、これは必ずしも高価な据え置き型デスクトップパソコンを購入しなければならないということを意味するのでしょうか。この問いに対する答えは、実際のところ、個々の状況によって変わってくると言えます。

 映画のような美しい映像を制作するプロフェッショナルなコンテンツクリエイターであれば、確かに最高性能のスペックを備えたパソコンが必要となるでしょう。しかし、一般的なインターネットユーザーにとっては、自作であれ、既製品の購入であれ、信頼できるブランドの10万円程度の手頃な価格帯の動画編集用パソコンが、始めるための最適な選択肢となることは間違いありません。

動画編集用PCを格安で自作するには?

 動画編集は、高性能なパソコンを必要とする重い処理です。しかし、予算が限られている場合でも、いくつかの基本的なポイントを押さえることで、優れたビデオ編集用PCを構築することが可能です。

 まず、お手頃価格の動画編集用パソコンを自作するには、以下の必要な部品が必要となります:プロセッサー、画像処理装置、ストレージ、メモリ(RAM)、マザーボードです。実は、これらすべてを10万円で揃えることができます。

CPU

 CPUはパソコンの頭脳とも言える部品であり、用途に合わせて適切なプロセッサーを選択することが重要です。具体的には、適切なブランド、世代、シリーズ、グレードのチップを選ぶ必要があります。IntelのCoreシリーズやAMDのRyzenプロセッサーは動画編集用PCの構築に最適ですが、システム全体の費用を約に抑えたい場合、最上位のCore i9やRyzen 9ではなく、より手頃なCore i5やRyzen 5クラスのチップを検討するべきでしょう。

マザーボード

 マザーボードは、すべての部品を接続するパソコンの土台です。GPU、メモリ、記憶装置は異なる機種間で使い回せますが、マザーボード上のCPUソケットは通常、特定の処理装置にしか対応していません。例えば、Intel用の差し込み口はAMDのチップには合わず、その逆も同様です。さらに、第10世代・第11世代のIntel Core用のLGA 1200ソケットは、第12世代のIntel Alder Lake CPUには対応しません。そのため、動画編集用パソコンのCPUを選んだ後は、そのCPUに合うマザーボードを選ぶ必要があります。

画像処理装置

 GPUも動画編集用パソコンの重要な部品です。Adobe PremierやPower Directorなど、多くの動画編集ソフトはリアルタイムでの映像生成にGPUを使います。スムーズな編集には適切なGPUが必要ですが、最高級の製品に大金を使う必要はありません。頻繁に重い映像生成や多くの映像効果処理を行わない一般の使用者であれば、NVIDIA GeForce RTX 1650やAMD RX 6400xtといった中程度の性能のGPUで十分でしょう。予算が非常に限られており、単体のGPUを購入する余裕がない場合は、選んだCPUに搭載された内蔵グラフィックス機能が十分な性能を持っているかを確認してください。

メモリ

 作業用メモリは、マザーボード上でCPUの隣に取り付けられています。CPUやGPUは、データがメモリに読み込まれてはじめてそのデータを処理できます。例えば、Adobe Premiereで動画を編集する場合、ソフトと動画データがSSDからメモリに読み込まれ、CPUとGPUが編集作業と映像生成を行います。TikTokの一般的な投稿よりも高品質な動画を作りたい場合は、格安の動画編集用PCでも最低8GBのメモリを搭載する必要があります。

ストレージ

 ソコンには比較的高速なストレージを搭載することが重要です。動画ファイルは通常、写真やワード文書と比べてはるかに大きいため、ストレージが遅いと、データの読み込みに時間がかかってしまいます。また、素材映像の保存には大きな容量が必要なため、速度に加えて容量も重要な要素となります。格安の動画編集用パソコンの場合、少なくとも500GBの高速PCIe SSDの購入をお勧めします。動画素材が1TBを超える場合は、SSDと安価な大容量HDDを組み合わせるのが最も賢い選択となるでしょう。

動画編集用パソコンの構成例

 上記の内容を踏まえ、予算の配分に迷う方のために、6万円前後で組める動画編集用パソコンの構成例をご紹介します。以下の構成で、フルHD(1080p)動画の編集を快適に行え、軽めの4K動画編集も可能です。

構成例1:

要素モデル価格
CPUAMD Ryzen 5 5600G約20,000円
マザーボードASRock AM4 AMD B550 SATA約14,000円
グラフィックプロセッサAMD Radeon Vega 7 (CPU に付属)なし
メモリG.SKILL イージス DDR4-3200 (8GB x 2)約9,000円
ストレージWestern Digital SN350 PCIe 3.0×4 2280 SSD (2TB)約19,000円
電源Thermaltake スマート 430W 80+約3,500円
合計约 65,500円

構成例2:

要素モデル価格
CPUインテル Core i5-11400F約23,000円
マザーボードASRock H570 ファントム約11,000円
グラフィックプロセッサXFX スピードスター SWFT105 Radeon RX 6400約22,000円
メモリシリコンバリュー DDR4-3200 (2 x 8GB)約6,000円
ストレージシリコンパワー M.2 PCIe 3.0×4 2280 SSD (1TB)約7,000円
電源ARESGAME AGVシリーズ 500W約4,500円
合計約73,500円

構成例3:

要素モデル価格
CPUインテル Core i3 12100F約17,000円
マザーボードASRock H610M-HVS約8,000円
グラフィックプロセッサPNY GeForce GTX 1650約23,000円
メモリチーム グループ エリート DDR4-3200 (2 x 8GB)約5,500円
ストレージチーム グループ MS30 M.2 PCIe 3.0×4 2280 SSD (1TB)約7,000円
電源ARESGAME AGVシリーズ 500W約4,500円
合計約64,000円

組み立て済みの予算で購入できる動画編集用PC

 PCを自作すると、最小限の費用で最大限のビデオ編集性能を得られますが、PCのような複雑なシステムの組み立ては、多くの初心者にとって困難な作業となる可能性があります。しかし幸いなことに、信頼できるメーカーから完成品のPCシステムを購入するという選択肢もあります。

 工場製造のコンピューターは、自作PCほどコストパフォーマンスが高くない場合もありますが、部品を個別に購入する手間が省け、より充実したアフターサービスを受けることができます。ここでは、約8万円で購入できる、最高のコスパを誇る低予算ビデオ編集用コンピューターをいくつかご紹介します。

コスパ良い動画編集用パソコン: GEEKOM NUC MINI IT12

  1. 12th Gen Intel® Core™I5/i7/i9
  2. Intel UHD Graphics対応(12450H、12650H)
    Intel® Iris® Xe Graphics eligible対応(12900H)
  3. デュアルチャネルDDR4-3200 SODIMM、16GB/32GB
    最大64GBまで拡張可能
  4. Windows 11 Pro 
  5. 2つのUSB4ポートと2つのHDMI 2.0ポート
  6. Wi-Fi 6EとBluetooth® v5.2

 GEEKOM NUC MINI IT12は、動画編集や高度な作業を行うユーザーに最適なミニPCです。最新の第12世代Intel® Core™プロセッサーを搭載しており、パフォーマンスが格段に向上。複数の作業を同時にこなすための処理能力は圧倒的で、作業のスピードと効率を大幅に向上させます。さらに、Intel® Iris® Xeグラフィックスが鮮明で迫力あるビジュアルを提供し、4Kや8Kの映像もスムーズに処理可能。特に、ビデオデコーディングエンジンを活用することで、複数の高解像度映像を軽々と扱うことができます。

 Mini IT12は、2つのUSB4ポートと2つのHDMI 2.0ポートを搭載し、最大2台の8Kディスプレイと2台の4Kディスプレイを同時接続できるため、複数のウィンドウを効率よく管理できます。これにより、動画編集ソフトやその他のツールを複数同時に使用する場合でも、スムーズな作業が可能です。高解像度のコンテンツを扱う動画編集者にとって、GEEKOM NUC MINI IT12はまさに理想的なパートナーと言えるでしょう。

 以下はMINI IT12を使って各ソフトウェアのパフォーマンスです。

動画編集用PC: GEEKOM NUC MINI IT12のパフォーマンス

低価格動画編集用 PC: Lenovo ThinkCentre M75s Gen 2

1.AMD Ryzen 5 Pro 5650G (6コア、12スレッド)
2.Radeon ベガ 7
3.8GB DDR4-3200 メモリ (デュアルチャネル、128GB にアップグレード可能)
4.256GB M.2 NVMe SSD (2TBまでアップグレード可能)、2.5インチ SATA3 SSD/HDD (最大500GB)、および3.5インチ SATA3 HDD (最大1TB)
5.価格: 約10万円

 Lenovo ThinkCentre M75s Gen 2は、AMD Ryzen 5 Pro 5650G 6コアプロセッサーを搭載したスモールフォームファクターデスクトップです。最大128GBのデュアルチャネルDDR4メモリと3種類のストレージデバイスに対応しています。Radeon Vega 7 iGPUは、一般的な独立グラフィックスカードほどの性能はありませんが、フルHDビデオコンテンツのレンダリングには十分な性能を発揮します。また、このデスクトップは3台のモニター接続に対応しており、効率的なビデオクリップの編集が可能です。

まとめ

プロフェッショナルなビデオ編集には高性能なPCが必要不可欠です。しかし、そうした高性能な構成は、多くの場合、ハイエンドな部品と高額な費用を伴うものです。

しかし、予算の制約が、あなたのビデオ編集への情熱の妨げとなってはいけません。そこでGEEKOMのミニPCは、予算を意識しながらも品質の高い作品作りを目指すクリエイターの方々に、最適なソリューションを提供します。

GEEKOMミニPCで、コストパフォーマンスに優れたビデオ編集環境を、今すぐ手に入れてみませんか。

GEEKOM JAPAN公式アカウント

GEEKOM JAPAN公式アカウント

ミニPC世界シェアのTop 3にランクインしているGEEKOMの公式ブログアカウントです。ミニPCの研究開発、生産、販売に特化しており、台湾に研究開発本部を構え、世界各国に支社を展開しています。公式ブログでは、Geekom新製品の情報や活用方法、お役立ちのテクニックなどを配信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です