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【徹底比較】Intel Core i3、Core i5、Core i7:どのCPUを選ぶべき?

 「Intel Core i3、Core i5、Core i7の中からあなたにとって最適なCPUを選びなさい」と言われたら、難しく感じる人が多いと思う。大変人気のあるこれらのプロセッサーだが、当然、それぞれに特徴やメリット・デメリットはある。

 これら同世代のプロセッサーであっても、Core i7はi5に比べて多くのタスクで優れた性能を発揮する。一方、特定の条件下ではCore i3がi5やi7を上回ることもある。それぞれの特徴を詳しく見てみよう。

コア数の違い

 基本的に、Core i3は2コア、Core i5は4コア、Core i7は4コア以上(場合によって6コアや8コアなど)を搭載。コア数が多いほど、並列処理能力は高くなる。

 たとえば、今このブログを読んでいるあなたのPCが2003年以降に発売されたものであれば、少なくとも2コア以上のプロセッサーを搭載している可能性が高い。

 Core i7は、インテルのメインストリーム 「Core 」プロセッサーの最新世代である。これらのプロセッサーはノートパソコンやデスクトップパソコン用に設計されており、インテルの現在の命名規則は、i3やi5といった前世代のものと比較して、相対的な性能レベルを示すものである。

 Core i7シリーズのリリース前後において、前世代のCoreマイクロアーキテクチャと比較し大幅に性能が向上したが、それでもCore i3やCore i5ファミリーほど顕著ではなかった。

 加えて、Intel Core i7マイクロアーキテクチャを搭載したプラットフォームは、ホストプロセッサの統合グラフィックス向けに3Dグラフィックスアクセラレーションを提供し、ノートパソコンのグラフィックス性能を向上させる。Dell、HP、GEEKOMといった昨今のハイエンドデスクトップPCは、専用グラフィックスカードを使用せず、オンボードグラフィックスとマザーボードチップセットのサポートを組み合わせている。

ハイパースレッディング

 Core i7および一部のCore i5に採用されているハイパースレッディング機能は、1つの物理コアを2つの仮想コアとして利用できる仕組みだが、Core i3ではサポートされていない。PCを自作する場合、ハイパースレッディングは必須。プロセッサを選ぶ際には、Intelだけでなく、価格の安いAMDも考慮すべきだろう。

 たとえば、Core i5プロセッサには4つの物理コアがあり、ハイパースレッディングによりそれぞれ2つの論理コアに分割され、結果として8つの論理コアを持つ構成となる。これは一部の人にとっては大きなメリットとなるが、他の人にとってはそれほど重要ではない場合もある。ハイパースレッディングを搭載したプロセッサは、通常同価格帯のプロセッサよりも性能が高くなる傾向がある。Intelは8スレッドを同時に走らせることができるプロセッサを開発し、大きな進展を遂げた。

ターボブースト

 Core i3がターボブースト技術を採用し始めたのはつい最近のことだが、Core i5やCore i7もこの技術を活用している。ターボブースト技術を使用することで、プロセッサは負荷に応じてコアのクロック速度を動的に引き上げ、ピーク性能を維持することが可能となる。

 たとえば、すべての物理コアがアクティブな状態で、パフォーマンス要件が最大コア速度を超えない場合、1つ以上のコアは低い負荷でも定格熱制限や電力制限を超えて動作する。Core i7およびCore i5はこの技術の恩恵を受けており、パフォーマンスの向上を実現している。

キャッシュサイズ

 キャッシュとはCPU内部にある高速メモリのこと。CPUが必要なデータをすぐに取得できるように、RAMとの間のバッファとしてデータへの高速アクセスを可能にする。キャッシュが大きいほどCPUの性能は向上する。

 Core i3とi5とi7のキャッシュサイズは以下の通り:

Core i7:12~25MB

Core i3:4~12MB

Core i5:6~20MB

 以前のIntel統合グラフィックスを搭載したプロセッサとは異なり、Core i7はIntel HD Graphicsの進化形と最新のGCN 1.1(Graphics Core Next)アーキテクチャを採用しており、マルチメディア処理や2D/3Dグラフィックスの性能を向上させつつ、省電力性も実現している。その結果、個別のグラフィックスカードが必要となるケースが少なくなり、フロントエンド(グラフィックス)の性能が向上した。

統合グラフィックス

 最後に統合グラフィックスについて比較する。Core i3は基本的なグラフィックス性能を備え、Core i5は中程度、Core i7は高品質な統合グラフィックスを提供する。中でもCore i7は最も優れたディスプレイ性能を得られるが、その分価格も高くなる。ハイエンドゲームのプレイ時や、3Dプロジェクトを処理する場合は、専用のグラフィックスカードを追加でインストールする必要も出てくる。統合グラフィックスとGPUには明確な違いがある。

 統合型グラフィックスは、デスクトップ用のものと同様に、ある程度以上の性能を要するソフトウェアを動かすためにパワーが必要。一方で、形状や設計が異なり、小型で低性能であるうえ、通常はマザーボードやシステムベンダーからのサポートを受けられないことが多い。

 ディスクリートグラフィックスは独立したビデオカードで、多くのコンピューターに標準搭載されているが、非搭載の場合には後から追加でインストールも可能。性能や価格はさまざまで、Core i3、Core i5、Core i7プロセッサの統合グラフィックスと比較すると、専用メモリを持つためフレームレートが向上する。

どのCPUを選ぶべき?

 Core i3とi5とi7はいずれも優れたプロセッサであり、それぞれに共通点がある一方で、多くの違いも存在する。それぞれの機能を個別に比較した場合、最適なものを選ぶのは簡単ではない。そこでここでは用途ごとにいくつかの提案を紹介する。ただし最初に考えるべきは、それぞれのプロセッサがどのような性能を持つかという点である。

💠Core i3でできること

  1. 複数のWebページのスムーズな閲覧
  2. WordやExcelのスムーズな利用
  3. NetflixによるHD映画やテレビ番組のストリーミング視聴
  4. Spotifyで音楽を楽しむこと
  5. Intel ハイパースレッディング・テクノロジーによる効率的なマルチタスク実行

💠Core i5でできること

  1. スムーズなマルチタスク – 表計算、音楽ストリーミング、ウェブブラウジング
  2. 複雑な作業 – 大きなExcelファイルの編集など
  3. Photoshopでの画像編集やIllustratorでのデザイン作業
  4. 4Kコンテンツの作成や共有、視聴
  5. インテルのゲーミング・プロセッサーによる、負荷の高いPCゲームのプレイ
  6. 大容量キャッシュによる高速な繰り返しタスク
  7. 複数のサイトからのストリーミング
  8. インテル・ターボ・ブースト・テクノロジー2.0により、負荷の高いプログラムを一時的に強化すること

💠Core i7でできること

  1. 大きなキャッシュサイズを活用した繰り返しタスクの高速化
  2. より効率的なビデオのエンコード
  3. 3Dモデリングプログラムのスムーズな操作
  4. Photoshopでの画像編集やIllustratorでのデザイン作業
  5. 4K UHDコンテンツや360°ビデオの視聴や編集
  6. Intel ハイパースレッディング・テクノロジーにより、1コアにつき2スレッドを使用して要求の厳しいクリエイティブソフトを効率的に処理

Core i9は買う価値はあるか?

 一言で言ってしまうと、Intel Core i9はほとんどの人にとっては不要だろう。Core i9はIntelの最上位プロセッサであり、パワーユーザーやCPUに高負荷がかかる作業を行う人以外にはオーバースペックとなるからだ。

PentiumやCeleronがここに含まれていない理由

 Celeron や Pentium はIntelの製品ラインアップの中でも最下位に位置する。予算が限られている場合や、Core iシリーズが提供する特別な機能や性能が不要な場合を除いて、これらを選択する理由が見当たらないためだ。

関連記事:Intel Celeron vs Pentium:コスパ重視のCPU対決

まとめ

 いずれのプロセッサも優れた性能を有しており、それぞれに独自の特徴と仕様がある。選ぶ際にはまず予算を考慮し、それぞれの違いや、自分のニーズにどのプロセッサが最も適しているかをしっかり理解することが重要となる。

 今回比較したIntelのプロセッサーを搭載したGEEKOMのミニPC。クラス最高のパフォーマンス、省スペース設計、最先端機能をぜひ体験して欲しい。

 詳しくはGEEKOM公式サイトまで。

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GEEKOM JAPAN公式アカウント

ミニPC世界シェアのTop 3にランクインしているGEEKOMの公式ブログアカウントです。ミニPCの研究開発、生産、販売に特化しており、台湾に研究開発本部を構え、世界各国に支社を展開しています。公式ブログでは、Geekom新製品の情報や活用方法、お役立ちのテクニックなどを配信しています。

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