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HDMI 2.0と2.1の違い :あなたの環境に必要なのはどっち?

新しいテレビやモニターを買おうとすると、スペック欄に「HDMI 2.0」「HDMI 2.1」と並んでいるのを見かけます。PS5やXboxをつないでいる方なら、本体の設定画面で気づくこともあるかもしれません。数字が0.1違うだけなのに、ケーブルの値段は倍近く変わることもある。じゃあ実際、自分の環境で何がどう変わるのか。

この記事では、HDMI 2.0と2.1の違いが映像やゲーム体験に与える影響を整理し、どちらを選べばいいかを用途別に解説します。

HDMI規格を分ける帯域幅の基本

ざっくり言うと、HDMI 2.0と2.1の差は「ケーブル1本で一度に送れるデータ量」の差です。HDMI 2.0は18GbpsHDMI 2.1は48Gbpsで、2倍以上の開きがあります。この帯域幅の違いが、画面に映る映像のきめ細かさやなめらかさの天井を決めているんですよね。

HDMI 2.0・2.1の違い

HDMI 2.0とは?解像度とリフレッシュレートの上限

HDMI接続端子

2013年に発売されて以来、HDMI 2.0は多くのホームエンターテインメントシステムの標準となっている。HDMI 2.0で送れる映像の上限は4K/60Hz。4K解像度で毎秒60コマの映像です。NetflixやAmazon Primeの4Kコンテンツ、PCでのオフィスワークや動画視聴なら、これで不足を感じることはまずありません。ただ、4Kのまま毎秒120コマ(4K/120Hz)に上げようとすると、18Gbpsでは帯域が足りない。8K映像も同じ理由で対応できません。

HDMI 2.1とは?帯域倍増で変わること

HDMI 2.1 は、2017年に発売された、現在のHDMI規格の中では最もポピュラーなバージョン。HDMI 2.1は、48Gbpsの帯域で4K/120Hzや8K/60Hzまでカバーしています。リフレッシュレートが倍になるとどう変わるかというと、画面上の速い動き(たとえばFPSゲームでの視点移動やサッカー中継のボールの動き)が目に見えてなめらかになります。60Hzでも十分きれいなんですが、120Hzを体験すると差がはっきりわかるタイプの違いですね。

HDMI 2.0対応のディスプレイ画面

HDRとケーブル規格の違い

HDRの扱いにも差があります。HDMI 2.0がサポートする静的HDRは、映像全体に一つのHDR設定を適用する方式。HDMI 2.1のダイナミックHDRは、シーンごと、フレームごとに調整をかけられるので、暗い洞窟から明るい屋外に出るような場面でコントラストが崩れにくくなります。ただ正直なところ、ダイナミックHDRの効果を実感するには対応コンテンツと対応ディスプレイの両方が必要で、現時点でもその組み合わせが揃う場面はまだ限られています。

HDR10(静的HDR)とダイナミックHDRの画質比較

ひとつ前の世代にあたるHDMI 1.4は帯域10.2Gbpsで、フルHDから4Kへの対応が最大の進化でした。つまり1.4→2.0の進化は「解像度」の話。2.0→2.1の進化は「リフレッシュレートと付加機能」の話で、性格がかなり異なります。

👉あわせてチェック:フルHDと4Kの違い|ゲーム・作業・映像体験で選ぶ最適解像度

最後にケーブルの話を少し。HDMI 2.1の性能をフルに引き出すには「Ultra High Speed HDMI」認証のケーブルが必要です。HDMI 2.0の性能をしっかり出すなら「Premium High Speed HDMI」が安心です。HDMIケーブルは物理的には下位互換なので、古いケーブルを2.1対応機器に挿しても映像自体は映ります。ただ、帯域が足りないと4K/120Hzのような高負荷の信号が通らなくなるので、ケーブルの規格表示は買う前に確認しておくのが安心です。

ゲームで体感するHDMI 2.0と2.1の差

HDMI 2.0と2.1の違いが最もはっきり出るのは、ゲームの場面です。スペック表を見比べてもピンとこなかった差が、コントローラーを握ると体感として返ってきます。

スペックよりも「対応機能の差」がゲーム体験に直結します
機能
HDMI 2.0
HDMI 2.1
VRR(可変リフレッシュレート)
非対応
対応
ALLM(自動低遅延モード)
非対応
対応
4K / 120fps 出力
最大 4K/60fps
4K/120fps 対応

※1080p環境ではHDMI 2.0でも120Hz出力が可能な場合があります。

  • VRR(可変リフレッシュレート): 画面の描画タイミングをGPUの出力に合わせて動的に調整する機能です。これがないと、フレームレートが不安定になったときに画面の上下で映像がズレる「テアリング」が起きることがあります。特にオープンワールド系で視点を素早く動かしたときに目につきやすい現象ですね。VRRはHDMI 2.1の機能なので、2.0では使えません。
  • ALLM(自動低遅延モード): テレビ側がゲーム入力を検知すると、自動的に低遅延モードに切り替わる機能です。手動で「ゲームモード」を選ぶ手間がなくなるだけでなく、切り替え忘れによる入力遅延も防げます。対戦ゲームやリズムゲームなど、タイミングがシビアなジャンルほど恩恵が大きいですね。こちらもHDMI 2.1の機能です。
  • 4K/120fps対応: PS5やXbox Series Xは、対応タイトルで4K/120fpsの出力が可能です。ただしHDMI 2.0では4K/60fpsが上限なので、この性能を引き出せません。4K/120fpsを活かすにはHDMI 2.1対応のテレビかモニター、そしてUltra High Speed HDMIケーブルの3点が揃っている必要があります。

ただ、すべてのゲーマーにHDMI 2.1が必須かというと、そうでもありません。1080pなら、HDMI 2.0でも120Hzの出力に対応できます。1440pでも条件次第で高リフレッシュレートが通るケースがあります。カジュアルにゲームを楽しんでいる方やNintendo Switchが中心という方は、2.0で困る場面はほぼないはずです。HDMI 2.1のゲーミング機能が本当に活きるのは、PS5やXboxで4K/120fpsを狙う環境か、PCで高リフレッシュレートのモニターを使っているケースですね。

HDMI 2.0と2.1の違い:スペック比較表

ここまでの内容を一覧にまとめました。どちらの規格が自分の用途に合っているか、確認用にどうぞ。


映像視聴が中心なら左の列で十分なケースが多く、ゲームやホームシアターの機能をフルに使いたいなら右の列が必要になってきます。

ひとつ注意しておきたいのが、実際の出力は接続している機器のうち一番低い規格に引っ張られるという点です。たとえばPS5をHDMI 2.0のテレビにつないだ場合、PS5側が2.1に対応していても出力は4K/60Hzまでに制限されます。VRRやeARCも同様です。手持ちの機器がどちらの列に当てはまるか、一度確認してみると判断がしやすくなりますよ。

👉あわせてチェック:HDMI 1.4と2.0を比較:違いと自分に合った選び方

HDMI 2.1が必要な人、2.0で足りる人

HDMI 2.0と2.1の差が大きいのは確かですが、その差がどこまで影響するかは使い方次第です。全員がHDMI 2.1に揃える必要はないし、逆に2.0のままだと損をする場面もある。用途ごとに判断のポイントを整理します。

HDMI2.1とHDMI2.0の違いと選び方の図解

HDMI 2.1が必要なケース

  • PS5・Xbox Series Xを使うゲーマーの方: 4K/120fpsやVRRを活かしたいならHDMI 2.1が必要です。特にVRRはテアリングの解消に直結するので、一度体験すると戻りにくくなります。ただし、すべてのタイトルが4K/120fpsに対応しているわけではないので、今プレイしているゲームが実際に対応しているか確認してから判断しても遅くありません。
  • ホームシアター環境を組んでいる方: サウンドバーやAVアンプを使っている場合、ここがポイントになります。ロスレス音声(Dolby TrueHD Atmos、DTS:Xなど)をテレビからサウンドバーにそのまま送るにはeARCが必要で、eARCはHDMI 2.1の機能です。HDMI 2.0のARCでもDolby Digital Plus経由のAtmosは通りますが、音質には差が出ます。こだわるならHDMI 2.1を選ぶ価値があります。

HDMI 2.0で十分なケース

  • 映画・動画視聴が中心の方: NetflixやAmazon Primeの4Kコンテンツを楽しむ程度なら、HDMI 2.0で十分です。現在の動画配信サービスは4K/60Hzがベースなので、帯域が不足する場面はまず出てきません。ダイナミックHDR対応のコンテンツも徐々に増えていますが、現時点でその差が明確にわかるのは一部の作品に限られます。
  • 一般的なPCモニター利用の方: オフィスワーク、ブラウジング、動画視聴が中心で4K/60Hzのモニターを使っているなら、HDMI 2.0で問題ありません。ただしPCゲームで高リフレッシュレートのモニターを使いたい場合は、DisplayPortという選択肢もあります。PCではHDMIにこだわる必要がないケースも意外と多いですね。

ミニPCのHDMI出力とUSB4映像出力

ミニPCのHDMI出力は、現時点でもほとんどのモデルがHDMI 2.0です。映画や動画配信の視聴、オフィスワーク、4K/60Hzでのマルチモニター運用といった場面なら、HDMI 2.0は制限というよりも実用上の標準と言っていいでしょう。

HDMI 2.1を搭載したミニPCも出始めてはいますが、まだ主流とは言えません。GEEKOMではA9 MAXRyzen AI 9 HX 370搭載)がHDMI 2.1ポートを2つ備えています。

もうひとつ覚えておくと便利なのが、USB4ポートの存在です。HDMI 2.0搭載モデルでも、USB4があればDisplayPort 1.4 Alt Mode経由で最大8K/60Hzの映像出力が可能です。帯域も40Gbpsとかなり余裕があるので、HDMI端子のバージョンだけでミニPCの映像性能を判断する必要はありません。接続先のモニターやテレビの入力端子と合わせて、最適な出力方法を選んでみてください。

👉あわせてチェック:ディスプレイポートとHDMI:用途に応じてどちらを選ぶべきか

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GEEKOMブログ編集部

ミニPC世界シェアのTop 3にランクインしているGEEKOMの公式ブログアカウントです。ミニPCの研究開発、生産、販売に特化しており、台湾に研究開発本部を構え、世界各国に支社を展開しています。公式ブログでは、Geekom新製品の情報や活用方法、お役立ちのテクニックなどを配信しています。

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